※ブログでは、ゲームの感想や考察について投稿していきます。攻略に関する情報等が載っていることがありますので、未プレイの方はネタバレにはご注意ください。
現実逃避を物理的にしたら、その先が大問題。
メルヘンな世界へとご案内
さて、今回は現実に対して辛さを感じてしまい、現実逃避を考えている「ヤクモ」さんが主人公です。
現実逃避を実際に行えるサービスを提供しているという、このレベッタさん。
話を聞くに「満足度は100%! だって、帰ってきた人はいませんから!」みたいなことを言っておりまして…。
それってつまり帰れないということじゃ…。
という怪しい疑惑を抱きながらゲームを始めていきました。
その予感は見事的中してしまいます。
花を見たくて選んだ世界に…。
私は花などの植物が好きなので、まずは花を見れそうな世界を選択しました。
しかし、訪れたのは花畑ではなく、一件のフラワーショップ。
当然花を扱い販売しているところなのですが…。
その花はなんとも、とんでもないものでした。
詳細について語りすぎるのはいかがなものかと思うのですが、簡単に言うとこの店は「人間から育った植物を売るお店」でもあったというところがポイントでしょうか。
そのフラワーショップに人間を送り届けていたのが、先ほど登場したレベッタ。
「ニンゲンが必要な別の世界のお客様」宛に人間を送り続けているそうです。
現実逃避した先の世界にて、逃れられない悪意というか、価値観にさいなまれる世界観ですね。
ゲームの感想
可愛らしい見た目をしておきながら、中身はちゃんとしたホラーでしたね。
ホラーノベルと言った感じですけれども、これは絵柄のおかげで沢山の人が見ることができる作品のように感じます。
この絵をおぞましくしようと思えば、いくらでもおぞましい絵で表現することもできそうなので、リコペマワールドで良かったと感じるところです。
裏世界とか言って、メルヘンフィルターを剥したゲームが出てきてもよさそうな作品ですね。
さて、現実逃避したいというのは、誰しも一度は経験したことがあることだと思います。
しかし、逃避する間もなく、問題に直面しないといけないというのが、現実世界の辛いところ。
逃げても、どこかで辛い出来事と向き合う時間が来るんですよね…。
そんな現実の塩辛さを再確認した気がします。
それにしても、どこの世界も面白い理由で人間を欲していましたね。
実験材料やら、何かしらの道具として使っていることが多い感じがしましたが…。
この世界では人間が支配していますけれども、他の世界でのヒエラルキーもそうとは限らないという良い話にも見えますね。
異世界に行っても主人公であるなんてことは基本無くて、その世界の歯車の一部として使い倒されるのが普通であると。
どんな立場であれ、自分の意志で選択できる今の自分。
選択肢のない道具としての自分。
幸せになれるのは、きっとどんな環境であれ、今を生きている自分自身なのでしょうね…。
なんだか耳の痛い話です。
それでは今回はここまで、また次回もお付き合いいただけたら幸いです。
それでは皆さんも、よきゲームライフを!