心や精神を制御する世界。 確かに争いはないのでしょうが、強い信念や情動も見られない、平坦な世界になっていそうです。
それは、・・・面白いのでしょうか?
精神干渉の起こる世界で
精神状態を管理する社会、それはよく小説などで語られますが、そのどれもがディストピア化した社会であるように感じます。
そんな世界にシステム復旧チームとして「干渉する役割」を私は与えられたのですが、人の記憶や精神に干渉するというのは、どういう役割なのでしょうか。
そして、このシステムサイキというシステムによって、私と言う人間が命令されているように思います。
この世界には、ついに意思を持ったシステムによって人間が管理される世界が始まってしまったように思います。
世界を考察して
- 建物の地下は精神耐性がないものには危険。
- 睦美は初美を幸せにしようとした。
- システムを復旧するために、システム構成人の記憶が必要。
- システムと連携できないことで、差別される世界。
- システムの干渉が進行すると、人の脳内から記憶が取り出され構築される。
- 空尾「初美はどうしてああなってしまったんだ」→ 生きているが、元の初美とはかけ離れた存在に。
- 初美に、非人道的なことをした。
- 両親は精神的な何かの異常性を起こしてしまった。
- 睦美は管理局更新課、指導係。
- 第四世代から、人の感情や思考を学習するだけでなく、擬似人格に反映させる。
- システムが人間に近い存在になったら、人間と同じエラーを吐きまくるのでは?という疑念。
- それでも構わないと言う管理側の意見。
- そして、健康な器の作成を目指している。
- 空尾さんは死亡している。
- 管理局にいるのは、厳しい生活をしてきた人が多い。
- リツは開発課。
- システムがシステムである認識を防ぐ。
- 過度な圧力や負の感情は管理局員に集中する。
この世界は、システムを人間について学ばせることで、より高精度に人の精神や心について制御しようとしているようです。
しかし、その結果エラーが発生するのではないかという、疑念が既に持たれていますね。
それでも、問題ないとされるのは、何だか冷酷さを感じてしまいますね…。
要するに、この世界では精神面から人を管理するために、人によく似た存在をつくり、その存在が捉えたエラーを蓄積していく、しかし、エラーを蓄積していくシステムはそのエラーに耐えられず崩壊。
そして、そのエラー情報を次の世代に反映させて、より高度なシステム構築をしていく、という感じなのでしょうか。
最終目標はシステムに人間としての体を与え、人間生活の中に溶け込ませることで、システムが街の中に普遍的に存在することを目指しているのでしょう。
おそらく、初美さんはその器になってしまったのでしょうね…。
可能ならば、人の心にシステムの芽を植え付け、システムと連結可能な人間全員をシステムに沿った行動や判断ができるようにしていこうとしているのでしょうが…。
連携ができた人はエラーとなった人を排斥しようとするような動きをするのかもしれませんし、そうして薬も効かない人は心を病む(より多くのエラーを発生させる)のは仕方ないようにも思います。
果たして、この狩谷という地、そして世界を平和にしようとしているこの作戦は、うまくいくのでしょうか?
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