「宝石は永遠に輝き
輝きに内包された感情は時を越えて引き継がれる」
そんな一節が頭に浮かんだ作品です。
宝石商ダリアナの美術展
この物語の舞台は、宝石商であるダリアナが宝石を使って作成した、美術品が収められている美術館になります。
宝石商でありながら宝石を売るのではなく、宝石に付加価値をつけているというのが、ダリアナさんの不思議なところですね。
本来ならば、ただカットするだけのところを様々な形にカットすることで、元手が取れているのでしょうか?
私のような宝石とはあまり縁のない人からすると、大きくてカットが優れているものの方が高いというイメージがありますので、わざわざ小さくしてしまう美術品との相性はあまり良くないように感じてしまいます。
しかし、宙に浮く本といった不思議技術を持っていたことから、もしかしたら、いわゆるクズ石を合成して大きな宝石にする技術を持っていたのかもしれないですね。
それならば、比較的安価な原材料費でありつつも価値を高めることができそうです。
少女「ペット」
ここで登場した「ペット」という名の少女。
彼女についてはエンディングにて詳しく語られるのですが、彼女がどうしてペットという名前なのかは分からずじまいでした。
ダリアナがおふざけでつけた「あだ名」なのか、本当の名前がペットなのか…。
本当にペットという名前であるならば、彼女の両親は少し、というかかなり感覚がずれた人物なのかもしれません。
この少女の思いを形にした作品が、「宝石たちの夢」。
元々は一つの少女の形をしたものだったようですが、少女に対する思いが溢れ出したかのように、その姿は大きく、広がっていったようです。
まるで、本当に命を持っているかのような作品ですね。
ダリアナさんが「作品に命を吹き込んだ」という記述は、あながち嘘ではないのかもしれません。
あー、もしかしたら、彼女の本当の名前は異なっていて、芸術品としての作品名が「ペット」だったりするのでしょうか。
最初の語りが、ペットに対して言っているものなのか、それとも彼女に対して言っているものなのか、どちらにとるかによって異なる気がしますが、内容的にペットに言っていそうな気がします。
となると、宝石たちの夢に彼女の姿を模したものがやってきたことにより、その形の中に、ダリアナが持っていた夢や希望が詰め込まれたのが最後の姿なのでしょうか。
彼女と一つになる、という意味も込められていそうです。
ここで分からないのは、ダリアナのエゴによって、ペットはダリアナと別れることになったのであろうことです。 このペットという存在は、彼女の形を成していたことで、彼女の魂とペットという存在が混ざってしまったか、どちらかが弾き出されたのかもしれません。
美術館の人が少女について見ていない人が多いことから、彼女はそもそも見えない存在である、という可能性もありますから…。
会話についてもペットのときは、会話文というよりも独り言を行っている人も多いですからね…。
結論、よくわからない。
美術展に展示するということで、ダリアナと別れてしまった、またはダリアナの寿命で別れることになってしまった、という可能性はあります。
今思ったのですが、生きていればいつか出会える、というのは、自分自身を夢として作品に保存したからこその台詞だったのかもしれませんね…。
ダウンロード等はこちら
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