エラーは伝染する。
そうなると、根本原因である人間を取り除くことになってしまうのでしょうか。
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睦美の物語の終わり
- 精神転送では、人間らしさが受け入れられなかった。
- 「大切な人が強く、元気でいられるように祈る歌」
- 第1世代の使用には、精神的負担が大きい。
- 精神の負荷が大きくなりすぎると、精神だけの存在になってしまう。
- システムは死んだ人間の精神を無視する。
- システムと連携しているのは肉体。
- 「混迷の日曜日」に睦美を中心としたエラーが発生。
- エラーと同時に崩れる視界?
- 第1世代がエラーを管理する場所の名前がグリッチ・キャスケット。
- 重大なエラーは消去するしかない。
今回、睦美がエラーによって倒れてしまう、そんなシーンで締めくくられた睦美編。
物語の中では精神転送についての話がありましたが、システム体が人間らしさや、自我、記憶を受け入れることができなかった、ということはシステムにとって人間らしさ全般がエラーであるというように捉えられているようですね。
しかも、記憶も受け入れられなかった辺り、人間ならではの「経験の蓄積」というものも拒絶されているように思います。
確かに、システムにとっては、その場その場での判断が求められるので、過去の例外は必要とされていないのかもしれませんね。
しかし、そうなると、ヨシノやコナツが経験を蓄積していくことは、致命的なエラーを必ず起こすことに繋がる気がします。
コナツの「エラーには勝てない」というセリフは、人間らしくあろうとすると、必ずエラーが起きることを示しているのかもしれませんね。
そして、システムと連携しているのは肉体ということからも、記憶の蓄積や判断といった、思考の分野についてはシステムの対象外であるように思います。
人間の思考をどうにかする、というか、身体的に起きている現象をなんとかするのが、システムの働きなんですね…。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」とありますし、肉体を何とかするのは一つの手なのかもしれませんが、それにしても、システムの考える正常と人間の間における正常には大きな差があるのは間違いないでしょう。
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