モノクロで少し不気味な世界は、偶然に偶然を重ねて駆け抜けてしまいました。
壊れていく世界、そこに残された者は、大切な記憶を抱えて眠りにつくのでしょうか。
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まるで昔の自分を回想するようで
インターネット上での顔も知らない仲間たち、それは現代のインターネット、というよりも、もう少し前のインターネットの世界の感じがしますね。
ずばり、私世代。
今から十年以上前、モバゲーやミクシィの全盛期にこんな感じになった気がします。
そのとき出会った親友たちとの交流は今でもありますからね、なんとも共感してしまって仕方ないです。
全体を通しての感想
ゲーム全体の感想として、まずは独特の雰囲気がとても楽しかったですね。
ピノのカケラを集めていく中で、不気味に感じる演出があり、まるで元に戻ることがいけないことのように感じましたね。
「人生は戻ることはできない、過去を集めるのではなく、先へとお行きなさい」というメッセージだったのでしょうか?
このPCのメモリには、今までの人生で積み重ねたものが入っていると考えると、それが消えるのはまた物悲しくも感じてきます。
ゲームの難度としては、さほど難しくなく、とっつきやすい感じがしましたね。
気になったのは2箇所でしょうか。
迷宮の画面移動→GAME OVERは事前予測可能&回避不可能でしたので、予測を可能にするか、または他の箇所にも死亡箇所を増やしていくという方法をとってみると、「私は今、壊れた世界を歩いているんだ。気をつけないと」という緊張感が増す気がします。
また、「〇〇をしないと永遠に出られない」系のものですが、「出られない」という説明はなくても良かったかな、と思います。
「〇〇しないと・・・」みたいな感じで匂わせてみてもいいですし、ここで、あえて選ばない人のためにバッドエンドを仕組んでおくのも良さそう、とか勝手に考えてしまいます。
昔、私が高校生の頃にやっていたゲームのアバター等、消えてしまったものも確かにありますが、その思い出は大人になると「楽しかったな」とか「懐かしいな」とか良い記憶になっている気がします。
そんな懐かしく、温かい記憶を思い出させてくれる作品に感謝です。
楽しませていただき、ありがとうございました。
ダウンロード等はこちら
ふりーむ(https://www.freem.ne.jp/win/game/26925/ )
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