さて、動画の終わりでは続きそうな感じがしていますが最終回です。
動画収録の後、真エンド2種類を見てきましたが、これは動画で見せるよりもご自身の目で、耳で感じてもらえるとより良いかと思いましたので、ここで終わります。
真エンドの行き方はゲームファイル内の攻略メモにて確認できますので、皆さんも是非ともプレイしてみてくださいね。
※今回はストーリーに関する考察・ネタバレ注意です。
前回の記事
真エンドの内容を踏まえて、ストーリーを考察してみる
真エンドも2つとも見てきました。
正確には、聞いてきました、というのが正しいような気もしますが…。
この物語は、アリステラとオーバーの親が殺されることから始まります。
その両親の死がきっかけで出会うことになるのですが、その両親を殺したのは「アルマ」という人物のように思います。
エンジェリカ姉さんが話すことから、前髪の長い、少し暗めの男の子ということ、OPの映像がオーバーとは違う髪型なことから、おそらくそのように思います。
そして、アリステラが持っていた絵からして、アリステラはオーバーではなく、アルマのことが好きだったのかもしれません。
アルマが父親を殺しているところを偶然目撃し(またはアリステラが暴行されそうになったときに助けようと父親を殺した)、それに対して感謝を伝えたのがOPでしょう。
しかし、そこでアリステラはアルマの名前を聞くことなく、そこで別れた。
だからこそ、大人の姿を知っているが、名前は知らない、という状況が発生しているように思います。
そして、そのアルマの姿を絵として保存し、自分のお守りの用にしていたのかもしれません。
アリステラの父と同じ方法でオーバーの母も殺害されています。
アルマの優しさが暴走したのか、はたまた計画的なのかは不明です。
そして、アルマはエンジェリカと会う約束をしていたようです。
もしかしたら、エンジェリカも狙っていた可能性はありますね。
そして、両親の死後、アリステラとオーバーは出会った。
墓でそれぞれの境遇について話し合っていくにつれて、相手のことが気になっていったようです。
しかし、この気になるについて、オーバーは「好き」という気持ちに繋がり、アリステラは「好き」と誤解していたように思います。
同じ境遇による、言い方はあれですが「傷の舐めあい」に近いものに見えます。
その共感や理解を示してくれるオーバーに対して、初めての好意に近いものを持っていたため、その思いが何よりも強い、「愛」と誤解してしまったのではないでしょうか。
出会いを重ねるに連れ、お互いにすれ違ったまま「好き」という思いを確かめていった二人は、「結婚しよう」という話になったのではないでしょうか。
その思いを叶えようとしたオーバーに対して、アリステラは家族が許さないであろうことを伝える。
「家族が嫌い・憎い」という気持ちと共に。
その結果「家族を排除しよう」という計画が立てられたのではないでしょうか。
おそらく、オーバーのことですから「俺に任せて」とでも言っていたのでしょう。
だからこそ、アリステラは「何も分からない」状態でオーバー(の父)が所有していた、普段使っていない屋敷にいたのでしょう。
そして、エンジェリカやネオをオーバーが、母メオロッサをアリステラが殺すことにしていたようで、それぞれを殺す計画が実行に移されました。
それが、この物語の大筋のようです。
しかし、計算外だったのは、憎いと思っていたはずの家族は、アリステラにとっては大切な家族だったこと。
家族が一人、また一人といなくなることで、アリステラの心の中には、後悔の念が膨れていくことになりました。
そして、最後は家族を殺す計画をしたオーバーと二人きり。
それも、閉ざされた世界にて、ずっと。
後悔にさいなまれるアリステラは、その思いに耐えきれず、最後は命を落とすことに。
ここで、エンド分岐が関わってきます。
エンジェリカからアルマのことを聞いたか、聞いていないかによって話が変わり、アルマのことを聞いたアリステラは自殺、聞いていないアリステラはオーバーと心中します。
アルマのことを知った彼女は、自分を救ってくれたアルマと出会えないこと、そして自分がしでかした罪の意識に苛まれて一人で命を絶つことに。
アルマのことを知らない彼女は、自分を救おうと罪を重ねたオーバーと一緒にいるために、命を絶つことに。
どちらにしても、アリステラは罪の意識に耐えることはできなかったようですね。
オーバーに対する愛が足りなかった、というかそこまでオーバーに固執できなかったのも一つのよういんなのでしょう。
全体を通しての感想
最初はボイスに違和感を感じて、大丈夫かと思っていたのですが、この不安定さがキャラクターの心情の不安定さを感じさせるものになったように思います。
物語は一本道のストーリーではありましたが、バッドエンド含めて回収要素が色々あったり、考察しないとつながらない部分があったりと、背景に注目することができて、私のような背景を考えるタイプの人は、十分に楽しめる作品になっているかと思います。
もし、背景をあまり考えない人にとっては、「結婚しようとした男女がいたが、女性が罪の意識に耐えられなかった」という話にしかならないように思います。
アルマの情報が少ないからこそ、いい味だしてますね。
また、ファイルに攻略要素があったので、真エンドが見やすかったですね。
真エンドを見るために攻略を手当り次第に調べなくていいのは、実況をする身として助かります。
これからも、背景を考察できる作品が出てくると、私は嬉しいですね。
制作していただき、ありがとうございます。
ダウンロード等はこちら
ふりーむ(https://www.freem.ne.jp/win/game/26567/ )
作者HP(https://romankessha.wixsite.com/romankessha/ )
作者Twitter(https://twitter.com/Romankessha/ )
この記事へのコメント ※他の人が見て不快に感じるコメントはお控えください