最初から最後まで狂っている【異絵-ikai-】

結構刺激的な画像をまじまじと見ている私も、どうかと思います。

※ご覧になる際はショッキングな画像に注意してください！

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　さて、このゲームはノベルゲームとして選択肢を選んでいくのですが、「どうあがいても狂気」という展開でした。
　今作は前回よりも絵が多く、ショッキングのレベルが上がっています。
　なので、画像は少し控えないとまずい気がしますが使っていきますよ！！

　この作者さん、絵がとても面白いのですよね。

　今回紹介するのは、身体が溶け出し蛆のようになっている絵や、目が沢山あり多くの手に包まれている絵、そしてラストの腕が多く穴だらけの絵。

　これらの絵は何を表しているのでしょうね。
　左の溶け出した絵は、「人の無力感や吐き出したい思い」を感じました。
　特に顔を中心に溶け出していて、頭の中が空になっていっています。
　これは、思考すらも溶けていくような、自分の中にあるものをただ吐き出したい、という思いがあるのでは、と考えてしまいます。

　右の多くの目と、多くの手の絵は「ずっと見つめてきてくれた人への愛着」を感じました。
　多くの手に包まれているということは、それだけこの人を愛する人が多かったのでしょう。
　しかし、顔や手に穴が開いていることから、その思いも風化し、壊れていっているのでしょうか。
　ときに壊れていっている目があることからも、もうその人を見ていない目が存在することを示していそうです。

　そして、最後に待つ「彼女」。
　この絵の特徴は、多くの手があるものの、どれもが自分の方向を向いていること。
　つまり、差し伸べられていないんですよね。
　穴が開いた部分から手が生えているようにも見えますので、「傷ついた自分自身を守る」そんな絵のような気がします。
　こういった、自分自身を守ろうとする彼女の絵だったからこそ、主人公は守りたい、会いたい、という思いを持つようになったのかもしれません。
　これがきっと手が主人公の方を向いていれば、きっと主人公は会いに行こうとするのではなく、逃げようとしたのではないでしょうか。

　今回は、作者さんがストーリーの解説およびネタバレの記事＆動画を作成されていますので、ストーリーが気になった方は下のリンク一覧からご覧いただけたらと思います。