※ブログでは、ゲームの感想や考察について投稿していきます。攻略に関する情報が載っていますので、未プレイの方はネタバレにはご注意ください。

この手のゲームにしては、恐怖度が高いゲームでしたね。
私の実況動画
つぐのひシリーズ初投稿
このゲームは、考察要素となると、絵と最後のワンシーンが主なものになる気がしますね。
それは後程考えることにして、まずはゲームの感想から。
今までのつぐのひシリーズは、段階を追っていくだけという言い方はあれですが、明確なチャプター分けが特徴でした。
しかし、本作はRボタンを用いた場面の切り替えなどの工夫や、恐怖演出が早い段階から出てくるなどストーリーが今までよりも重厚な作品のように思います。
楽し気な雰囲気など一切感じさせないという、強い意志を感じる作品でしたね。
今までは、登場人物の心情に着目することが多かった印象ですが、それがストーリーに重点が置かれた結果、主人公の心情に対しては「恐怖や不安を感じている」に終着するような感じでしたね。
その分、没入感が上がっているような感じがしました。
考察、絵とラスト
この物語、絵を見ると、面白いことが分かります。
この絵、花名さんが最初に見た時は以下のような感じでしたね。

桜の木を中心として、そこから幽霊が這い出して来るようなそんな絵。
綺麗な桜の根元には死体が埋まっている、なんてよくある迷信ではありますが、それを基にしたものなのでしょうね。
この木は大量の死体から養分を吸収しているようですが、元々大量の死体があったとは考えにくいですので、桜が生えてから死体が供されるようになったのでしょうか。
ここで面白いのは、死体の数が12体ということ、実は幽霊文字の数も12個と言われています。
そんなつながりもあるのですね。
絵では幽霊文字の根源であろう死体となっているということから、幽霊文字は元々存在していたものの、何かしらの理由で死す、つまり読みが奪われたということなのでしょうかね。
しかし、書くことによって、この世に存在することになる、しかし存在を奪われた存在、その矛盾が呪いとなったのでしょうか。

こちらの絵、恐ろしいですよね…。
何が恐ろしいって、幽霊の全てが少女の方を向いていることですね。
先ほどの絵は木から出てくるという絵だったのですが、こちらでは桜の木のところにいる少女の下へ集まろうとしているかのような姿が描かれています。
桜の木は、幽霊文字を通してあの世に繋がり、その流れを下に向けて見ると、片方の岸に幽霊が集まっていることが分かります。三途の川を見るとき、流れにそってみた時左岸がこの世、右岸があの世と言われますので、画像でいうと右側がこの世、左側があの世ということになるのでしょう。
つまり、あの世には幽霊はいないものの、この世には幽霊が溢れていることを表しているようです。
要するに、あの世にいた幽霊が現世に全て出てきてしまったという感じなのかもしれません。
この画像では家の入り口が青色と言うことなので、家が別世界への入り口になっていることを表していますね。

そして、この絵、二つの月からして、先ほどの絵との共通点を探してしまいますね。
そうすると、明らかに目立つ二つの月。満月と三日月。
この二つの月が並んでいるということは、満ち欠けというか、始まりと終わり、循環、繰り返される時間という意味がありそうな気がします。
家の前が菜の花畑であり、周りに壁のように生える桜。
明らかに現実とは異なるこの場所。
家の中にあった張り紙によると、ここは夢であり夢でない場所なのでしょうが、ここに来るまでに現れた花名さんのイメージや、ユミカカちゃんと一緒と考えると、花名さんから奪った花の文字がここに現れているのかもしれませんね。
そうなると、ここはこの世にいたものの、存在を忘れ去られたものが集まる場所。
幽霊文字のように、存在しながらも居ない者の居場所になるのかもしれません。
あけん原さんも、子どものころから一人で遊ぶと言った寂しい思いをしていたようですから、家にいつつも居ないような感覚だったのかもしれませんね。
それ故に、自分自身の存在をないものとしてしまったという終わり方と考えました。
何にせよ、悲しい話になりそうですね…。
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