登場人物が多すぎて、声を忘れてしまうんですよね…。
イェスペルさんの声が最初と違い過ぎて…。
まぁ仕方ないか。
前回の記事
ミカルの死の行方は
ミカルの状態について、お父さんこと「イェスペル」に会いにラドミールまで来た一行。
行ったら最後、実験体として捕まってしまうという前情報があったからこそ、戦々恐々としていたのですが、蓋を開けてみれば、そこにいたのは話のわかる人たちでした。
イェスペルもミカルを実験体として見るのはもうやめていたらしく、自身のことを「父親」と名乗る程度には、良識がある人だったようです。
そして、そこで聞いた話によると、ミカルが急死することはないだろうということや、死期が近づいたらミカルが分かるであろうということがわかりました。
これで安心して旅に連れて行くことができるようになりましたね。
と、いうことは、まくらやで戦ったミカルは一体誰だったのでしょう?
誰かが思いを馳せていたミカル…。
てっきり死んでしまうものかと思っていましたが、逃げてしまったミカルを思い続けていたイェスペルさんの念が形を成したものだったのでしょうか?
それとも、作者さんの別作品にミカルがでてくるとか?
それだと気になる…。
王の王たる選択
フォルジートを滅ぼした理由を聞いたところ、「自国の不満を誤魔化すために、国の外に共通の敵を作ることによって、発散しようとした」だそうです。
まぁ、これは現代の国家間においてもよく用いられる手法ですね。
個人的には滅ぼすことが必要だったのか、は微妙ですが。
ある程度弱らせ、属国化し、薬草を定期的に納めさせるなどの獣人上位社会を作成した方が、住人の不満の捌け口ができるので、国の経営としてはうまく行くように思います。
無論、周囲の諸外国は刺激しまくりますので、平和を望むのであれば難しいですけどね。
特に周辺国家との交易がなくなり、魔法具の入手が一切できなくなると生活を行う上で不具合が発生するかもしれません。
ラドミールが破綻しない程度に、住人の目を諸国に向けさせるのに必要なのは、戦争を起こしてすこと。
そして、諸外国の介入を防ぐこと。
そのためには、攻めた国は滅さなければいけません。
攻撃を機に同盟国が参入してくるかもしれませんし、下手に生かしておくと反乱の芽が芽吹いてきますからね。
そうなると、また、獣人差別の歴史が繰り返されることになりかねませんから。
もしからしたら、ラドミールはこのように国を滅ぼし、諸外国に力をアピールすることでもってしか国の地位を存続できなかったのかもしれません。
おそらく、過去に高圧的な対応を諸外国にしてしまったことでしょうし、そのスタイルを曲げることはできなくなった、という可能性もありますが…。
つまり、ラドミールが戦争を行うのは、ガス抜きの一貫かつ、諸外国の中での軍事国家という立場をはっきりとさせるためのものでしかないということなのでしょう。
フォルジートはそんな運命の戦火に飲み込まれてしまっただけ、と捉えることもできるかもしれませんね。
にしても、ここのカルミアお嬢様は成長がとても感じられますね。
自分の国だけでなく、他の国のことも考え、行動することができるようになってきている。
これは、ヘーゲルタにおんぶに抱っこだった以前とは全くの別人です。
まだ実践が伴わない、理想を語る、口だけの状態ですが、それでも変わりました。
彼女の国の再興が成り立つかはわかりません(普通だと成り立たないのです)が、カルミアさんが統べる国はどうか優しい国になって欲しいですね。
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