※ブログでは、その感想や考察について投稿していきます。攻略に関する情報等が載っていることがありますので、未プレイの方はネタバレにはご注意ください。
家族愛を知る少女、家族から嫌われた少年。
相反する二人が出会うとき、何を感じるのでしょうね。
親に捨てられた子と親から逃げた子
今回の主人公は「NAMELESS」の少女。
少女は母親に山に捨てられました。
それも、今まで大切に育ててきてくれた母親に。
愛情を注がれていたにも関わらず、捨てられることになったのは、領内…おそらく村の風習でした。
このゲームの登場人物は、体の一部が普通とは異なると判断された人たちです。
いわゆる、「奇形」「奇病」の類とされていたもののようですね。
「前世の業」「血縁」「天罰」と科学的根拠のない差別と結びつけるワードもオンパレードで出てきましたが、それに子どもが生まれてからずっと立ち向かってきた母親は、本当に彼女のことを大切に思ってきたのですね。
しかし、領内の人々が「捨ててこなければ、こちらで処分する」という言葉をかけたため、母親は僅かな可能性にかけてなのか、生きうる「森に捨てる」という選択をしました。
母親が少女に渡した少女が一番好きな食べ物『アップルパイ』。
それをどんな思いで母親は作ったのでしょうね。
想像したら泣ける。
二人で目指すのは
さて、少年は家族に殺されそうになったため、逃げ出してきたのですが、この少年は不思議なことを知っていました。
それは『神様が治める楽園』という場所の噂。
二人と同じように、普通ではいられなかった人たちが暮らす場所。
この物語では、その『楽園』を探して危険な森の中を進んでいきます。
魔物が多くて、積極的に襲い掛かってくるので、ここで生きるのはとても過酷でしょう。
早く、その『楽園』に到達しないと、彼女たちの命が持たないかもしれません。
さて、二人は無事にたどり着くことはできるのでしょうか?
母親と少女
現代を生きる我々にとっては、奇形、奇病の類というのは、一つの個性として認めることができる土台が作られているのですが、この時代背景というか、土地柄というか、それらは排斥する風潮が残っているようですね。
この母親がレアケースなのでしょう。
もう数百年、生まれる年代が違えば、この母親のような考え方が一般的になったのかもしれません。
ですが、この母親の「周りから否定されている子を愛しつづける」という愛の深さと、「子どもはおかしくない」という深い理解は現代の親にとっても理想的な姿のように思います。
…現代は、子どもが生まれる前に障がいの有無が分かる検査ができる時代。
自分の子どもがもし、『障がい』や『難病』を持って生まれてきたときに、それを理解し、愛し続けることができるか、そう考えたとき…。
私はできると思いたいですね。
これからがどんな時代であれ、子どもが不幸になる時代は永遠に来てほしくないですから。
…さて、次回は後編30分超えの動画になります。
どんなラストになるのかお楽しみに。